教育相談への対応(仏教思想の視点から)
先生の学びシリーズ
教育相談への対応(仏教思想の視点から)
児童生徒の抱える問題が多様化する中で、受容や傾聴といった基本を踏まえ、教員各々が自身の教育理念を強く確かなものへと鍛え上げていくことが重要です。
¥3,000 (内税)
教員研修等でのご利用について
本講座は教員研修としてご利用いただけます。履修認定を希望される方は、下記までお問い合わせください。
- e教員運営事務局[お問い合わせ係]
- 電話: 050-5445-1525
- eメール: info@e-kyoin.jp
講習の概要
児童生徒の抱える問題は多様化しているが、教員はどのように児童生徒に関わればよいか、日々、悩むケースが多くある。受容や傾聴といったカウンセリング理論の基本を踏まえ、日々の教育実践の中で最も児童生徒と関わる時間の長い教員が、各々、自身の教育理念を強く確かなものへと鍛え上げていくことで、何気ない日々の教育活動において、児童生徒に影響を及ぼすことにつながっていくと考える。
主な受講対象
- 小中高の学校現場の教職員を対象とした教員研修
- 教育相談員やスクールカウセラーなどの専門職研修
- ご家庭や地域での子どもをとりまく学校課題の学習
各回のタイトルと学習目標
- 第1回 教育相談×仏教思想 概論
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- 心理学と仏教には接点があることを知る。
- 西洋的「自我」と東洋的「無我」という考え方を知る。
- 心理的カウンセリングと宗教的カウンセリングの違いを知る。
- 第2回 教育相談×仏教的四苦八苦
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- 教育相談に必要なカウンセリング論を理解する。
- 教師は児童生徒や保護者とどのような関係性にあることが望ましいかについて、ロジャーズによるカウンセラーの基本的態度との関係性から理解する。
- 四苦八苦の人生観や、必然性という視点からの縁の捉え方について、考える。
- 第3回 現代社会における孤独・孤立×仏教思想
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- 孤独や孤立の問題に対して、仏教思想はどのような立場をとるかについて理解する。
- 孤独や孤立の問題を乗り越える方法の仏教的示唆について知る。
- 「教育相談」に関わる教員やカウンセラーが、どのような立ち位置にあるのかについて、孤独や孤立に対する仏教的示唆を踏まえて考える。
- 第4回 「教育相談」に関するインタビュー(1)
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- 教育相談における環境整備の重要性を理解する。
- 学校全体としての「集団守秘義務」の観点の重要性を理解する。
- ケーススタディの機会を設けることの重要性を理解する。
- 第5回 「教育相談」に関するインタビュー(2)
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- 教育相談コーディネーターにはどのような資質が重要か理解する。
- スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーと教員が連携するために、どのような工夫が必要か理解する。
- 担任教諭の教育相談における役割として何が重要かを理解する。
- 第6回 不登校に関する相談にどう対応するか
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- 不登校問題に取り組むにあたり、以下の仏教的人間観による示唆を理解することができる。
- 自己理解において、自己とはさまざまな苦悩の生成因であるため、東洋ではそこから離れることを目指してきたこと。
- 人間存在は絶対的次元では誰もが平等に仏性性として捉えられること。
- 久松のいう人間像の四分類や、ジェイムズがいう二分類といった人間像の理解。
- 不登校問題に取り組むにあたり、以下の仏教的人間観による示唆を理解することができる。
- 第7回 いじめに関する相談にどう対応するか
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- いじめ問題に取り組むにあたり、以下の仏教的人間観による示唆を理解できる。
- 自己における相克の問題
- 他者との相克といった問題本来人の在り方
- 共在について自分自身の内の真実を求めるという仏教哲学
- いじめ問題に取り組むにあたり、以下の仏教的人間観による示唆を理解できる。
標準学習時間
約6時間(全7回)